サプライズなウェディング 神戸
三つの役割を経営メンバーはどう実現すればいいのかこれまでに挙げた経営メンバーの三つの役割は、前にも書いたように、決してゼロから生み出すことではない。
ゼロから始めるのであれば、何も既存の企業の新規事業にしなくとも、会社を起こしてベンチャービジネスとしてスタートさせればいい。
だから重要なのは、ゼロからスタートすることではなく、会社のリソースやインフラをうまく活用し、新しい仕組みゃ価値を投入するということである。
そしてこの「会社のリソースを生かして新しい価値を作る」という仕事、その仕事においてリーダーシップを発揮することこそが、経営メンバーの役割となる。
そうした仕事を遂行する際に、経営メンバーに求められているのは、自分の意志でものごとを決定し、組織を実際に動かして事業を進め、そして結果に対して自分で責任を負うということだ。
指示待ちの仕事スタイルは、経営メンバーには求められていない。
逆の言い方をすれば、次のような仕事は経営メンバーの役割ではない。
社長に対して、「このままではまずいと思いますよ」と警告すること。
「こうすればいいんじゃないでしょうか」と意見を出すこと。
従業員たちに「このままじゃ会社はダメになる」と危機意識をあおるようなこと。
こうした役割の特徴は、第三者的であるということだ。
第三者的に「このままじゃたいへんだ」「もっと何とかしましょう」と意見を言うのは、現場の従業員たちに任せておけ経営メンバーに求められているのは意見を言うことではなく、そうした意見をもとに新たな商晶を開発し、新たな売り方を切りひらき、そして組織運営をドラスティックに改善していくことなのである。
意見を言うだけなら、誰でもできる。
意見を言って、その意見が取り入れられたり、あるいは逆に無視されても、その社員に何らかの責任が問われるわけではない。
だが経営メンバーは自分でことを企て、自分で率先してことを起こすことによって、自分で責任を取ることが求められている。
経営メンバーには愚痴を言っている暇はない。
そんな暇があったら、「まず自分でやろう」ということなのである。
ビジネススクールに入れば経営メンバーになれるかビジネススクールに入れば経営メンバーになれる?いろいろなビジネスマンと会って話すことが多い。
そうしてビジネスマンたちの気持ちゃ夢、力を入れていることなどを聞いているうちに、私はひとつのことに気づいた。
二十代から三十代のビジネスマンが学びたいと思っていることの多くは、何らかの資格なのである。
それはMBA(経営学修士)や公認会計士、CPA(米国公認会計士)といった人気の資格で、就職やキャリアアップで役立つと一般的に信じられているものである。
ほとんどのビジネスマンがまるで判で押したかのように、「MBAなどの資格を取れば、転職が有利になる」と信じ込んでいる。
ところが、一方で転職を受け入れる企業の側が「経営メンバー人材」に何を求めているのかというと、私が多くの企業に質問してみたところ、何と驚くべきことに、「資格が重要だ」と考えている企業は意外に少ないのである。
私が聞いた多くの企業は、仕事柄、「リーダーシップを持った人材がほしい」と答えた。
そして、「役員や執行役員、本部長クラスの経営メンバーたちにどんな教育を与えたいと思うか」という質問に対しても、やはり、「リーダーシップを育成したい」という答えが返ってきたのである。
MBAとリーダーシップは決して無縁ではないが、少し位相が異なる。
MBAやCPAを必死で勉強して取得したからといって、リーダーシップの能力が育つわけではない。
このギャップは、どこから生まれてくるのだろうか?現場で実務を担当しているビジネスマンにもっとも必要とされる能力は、熟練したスキルである。
上司から命ぜられた仕事を過不足なく、正確に遂行する能力は、組織で働くビジネスマンには必須の能力といえる。
だからそのスキルを高めるために、さまざまな資格を取得しようと考えることは決して間違いではない。
しかし経営メンバーになろうというのなら、話は別だ。
実務的な能力をアップさせることは不要ではないが、決して本質的ではない。
実務能力を上げるために資格を取ることよりも、リーダーシップの能力を高めていくことの方がずっと大切なのである。
リーダーシップ能力を高め、自分で判断する能力や組織を束ねて動かしていく力を育てていくことが、きわめて重要なのである。
私は資格を決して否定しているわけではない。
MBAやCPAなどの資格を持っていて、経営学や会計に詳しければ、それはもちろんどこかで役立つと思う。
それ以外にも、たとえば企業の経営状態を判断するとき、メジャメント(測定)の基準としてMBAなどは役立つ。
MBAを取得すれば、MBA的な一律の物差しで企業の経営を測ることができるようになるからだ。
言葉も統一されている。
たとえばMBAでよく使われている言葉に、「アスピレ−シヨン」という言葉がある。
直訳すれば「野望」「熱意」といった意味だが、MBA的にはこの単語が「企業の到達目標」の意味で使われている。
経営メンバーや経営者、あるいは取引先、ビジネスパートナーが企業の経営について話し合う際、一言語が統一されていて、同じ認識土俵の上で同じ用語を使える方が、会話はスムーズになる。
そういう意味では言語の統一のために、MBAなどを取得することには意味がある。
MBAを取得した者同士なら、同じモノの考え方やフレームで会話を進めることができるからだ。
しかし極論すれば、MBAにはその程度の意味しかないという言い方もできる。
経営メンバーにとっては、MBAなどの資格は持っていて邪魔になるものではないが、決してマスト(必携)ではないということなのだ。
「ビジネススクールなんかには通わないほうがいい」とまで断言するつもりはない。
ただビジネススクールで勉強できるような内容は、経曽現場の実践でもじゅうぶんに学ぶととができる。
ビジネススクールに通っていたすらに貴重な時間を浪費してしまっているのであれば、いっそ資格取得はあきらめて、もっとリーダーシップ能力を高める努力をすべきだろう。
ビジネススクールに行かなくても、自分が日々取り組んでいるビジネスの現場やその他の場所で、自分なりにリーダーシップを学べる機会はたくさんあるように思える。
専門知識では経営メンバーには参加できないこれまで書いてきたように、専門知識をいくら増やしても、経営メンバーの資格を得られるわけではない。
なぜなら、経営メンバーは本来、実務を持たない職種だからだ。
経営実務やビジネス実務をまったくこなさないケ−スさえある。
経営メンバーの仕事はそうした実務ではなく、事業についてさまざまな判断を下したり、新しいことを生み出したり、あるいは組織をたぱねていくという役割である。
そうした仕事は、専門知識がなくても可能だ。
だから経営メンバーの仕事のことを、「ポータブルスキル」と呼ぶこともある。
ポータブルというのは携行可能うまり持ち運びが可能なスキルということだ。
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